共栄電気工業株式会社

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CCUSって何者?その4

おなじみのCCUSってなにもの??その4です

代表の寺川です。

読者がいるのか不安ですが(笑
今回は前向きな話「じゃぁどんな手があるんだ?」という切り口です。

CCUSをゴリ押しされるのは嫌ですが、
「建設産業を担う技能者を確保する為に」という目的への改善自体は大賛成です。
具体的にどうなればいいかというと、

一般的な就労環境と、処遇改善に向けて
1.週休二日を目指して、まずは4週6休を実現する
2.適正な処遇になっているかどうかを高所から立ち入り調査する
3.建設業法の”請負”条件を整理する

一つ目ですが、技能者さんの勤務は現場の稼働状況に左右されてしまいます。
そして多くの建設現場では月~土稼働が続いています。
一つの現場では複数の会社所属の技能者さんが作業工程を組みながら進めていくため、
一会社内の社員だけが週休二日の勤務をすると現場のペースを乱す事があります。
4週6休など、現場の稼働日を少なくすることは工程調整がタイトになったり、
日給形態の技能者さんには給料に響いてしまうなどの課題はあるものの、
まずは人並みに休暇を取れる状態を確保できる現場での取り組みがあるといいと思います。

二つ目です。
CCUS運営母体の関係者の方がいう”適正な処遇”がなされているかどうか、いまいち実感がありません。
そもそも”適正でない処遇”とはどんな状態を指しているんでしょうか。
抜き打ち調査によって実例を示してもらえれば目安が見えてくるかと思います。
職種に加えてカードの4色分のちがいが出てくるイメージですね。
一律に述べるなら所定内賃金と賞与での目安になりますが、年間稼働日数の情報も必要です。

国交省による公共事業労務費調査がありますが、ここには事業者の収益状況が現れていません。
技能者に適正な処遇(≒賃金)を行う事と同時に、事業者の収益もチェックが必要ですね。

事業者の皆さんはお互いに他社での処遇水準が分からずに決定しているかと思いますよ。

三つ目
処遇が不安定な技能者は、”応援”や”人夫出し”に依存しているように思います。
本来建設業法では工事の契約形態を”請負”しか定義していない為、
一人一日出ていくらという契約は存在しないはずですが。
数年前の東京オリンピック関連工事など、とにかく頭数が必要な状況が出てくると
”応援”は非常に便利です。それなしでは竣工することができなかったと思います。
ただ、あの当時の応援さんがその後も技能者として安定して仕事を続けられているのかは疑問です。

法律上の話、”応援”はありですか?なしですか?

CCUS運営協議会さんこそ上記三つの実現に向けて舵を切ることができるのはではないでしょうか。

社長    2021. 9. 15
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