共栄電気工業株式会社

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CCUSって何者?その3

おなじみのCCUSってなにもの??その3です(笑

代表の寺川です。
また会議の議事録チェックしてきました。

R3.3月の情報です。

R2年度末推計で職人さんの登録が50万名、会社さんが7万社、履歴記録が858万回になっているようです。
858万/50万=17回/人という事ですかね。
カードはいっぱい発行したけど、適用現場がまだまだ少ないってことでしょうか。

で、またまたお金の話です。
これまでの反省が議題に上っており、この事業単体で推定62億円の赤字が報告されています。
これには業界団体への追加出資要請8億円の収入を含んでおり、事業期間は約3年です。
原因は議事録をご覧ください。

話はここからです、
・・・という訳で履歴のタッチ数を伸ばす事が目標になりました。
理由はカードタッチごとに元請け企業さんに課金できるから。

非常に曲がった見方をしますが、
CCUS自体を存続させることが目的になったと感じました。

昔の資料には時間経過を掲載していましたが、それもなくなっています。
「優秀な担い手を確保することにより、建設産業の健全な発展をもたらす」という目的実現への
時間軸が棚上げされた様子です。
これだけの赤字を回収した上に、技能者にメリットをもたらして、、、
業界の発展につなげるんだ!!となると相当な覚悟と仕組み、それとお金がいりそうですね。

関係事業者の現状ですが、活用していない制度の利用料を払ううえに
元請け業者さんから度々加入状況ヒアリングを受けています。
協力業者さんへの加入促進の協力要請も受けていまして
その度に「加入するメリットは?」の質問の答えに窮しています。

安全書類業務が減るはずでしたが、CCUSID記入欄が増えただけでした。。

いつになったら能力評価を適正に受けられ、
カードの分類を技能者の処遇に反映できるのでしょうか?

登録目標を達成したい意図はわかりますが、昨年10月の一方的な利用料改定があったことで、
ますます加入促進のハードルが上がっています。
また、「CCUSIDが無いと今後現場に入場できなくなる(から早く加入してね)」という説明を受けることがあります。
なんとなく聞き逃してしまいそうですが、「優越的地位の濫用」に当たらないのか心配です。

「現場に入場する為には請負契約以外にこの有料サービスに加入しなさい。」という状況です。

元請け企業の担当者さんも何のことかわからずに登録促進の声掛けや登録事務をされているかと思いますし、
CCUS母体に現れないコストも上記かそれ以上の金額に膨らんでいるかと思います。

そろそろ中止の判断基準を検討する時期に来たかと思います。

社長    2021. 8. 26
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